カシオ計算機は10月、アシックスとの共創事業の第2弾として、ウォーキング用スマートフォンアプリ「Walkmetrix(ウォークメトリックス)」(iOS/Android)を公開した。
コロナ禍による健康意識の高まりや日常生活の変化により、日本での週1日以上のスポーツ実施率は60%(前年度6.5%増)とコロナ前と比べ大きく上昇。なかでも、ウォーキングが注目されており、約4000万人が行っていると推定されるという。
アシックスが首都圏(東京、埼玉、千葉、神奈川)および、阪神地区(大阪、京都、兵庫)で行った調査(期間:2020年9月24日〜25日、対象1661人)では、コロナ禍でウォーキングを始めた人は約18%増えるという結果となった。
Walkmetrixでは、アシックスが推奨するウォーキングの理論「ファストウォーキング」に基づき、十分に息が上がるペースでのウォーキング「ファストウォーク」や「ノーマルウォーク」、ファストウォークとノーマルウォークを交互に行う「インターバルウォーク」を取り入れた3種類のウォーキングプログラム(体力向上/ダイエット/リフレッシュ)を用意。
ウォーキングプログラムは、目的、年齢、性別、体力レベルに応じて作成され、継続して楽しめるようにウォーカーランク機能やメダル付与機能を用意する。
ウォーキング中は、アプリ画面に表示されるポップアップメッセージと音声ガイドで目標のスピードや歩幅などのアドバイスを受け取れ、質の高いウォーキングが実行できる。
また、質の高いウォーキングを実践した歩数を「アクティブ歩数」(運動効果の高い歩行数)としてカウントし、通常のウォーキング歩数とあわせて表示可能。歩行スピードや歩幅、ルートなどとともに記録できる。
同年代と比較することでウォーキングをスコア化し、アニメーションで表示。改善のためのアドバイスを提示するといった機能も搭載する。
カシオは、Walkmetrixと連携するG-SHOCK「GSR-H1000AST-1AJR」と「GSR-H1000AST-1JR」も用意する。いずれも価格は4万4000円(税込)。スマートフォンを携行しなくてもウォーキング計測をワンタッチで開始でき、アクティブ歩数を自動で判別して記録が可能。
ウォーキングデータを手元でリアルタイムに確認できるほか、内蔵の光学式センサーにより心拍数が計測でき、身体への負担を確認しながら歩行スピードをコントロールすることも可能となっている。
さらに、Walkmetrix内では、速い速度で歩いた時間や歩行スピードと心拍など心肺機能を同性・同年代と比べた「持久力スコア」を算出して表示も行える。
なお、すでにGSR-H1000ASを所有している場合は、ファームウェアのアップデートによりWalkmetrixに対応できる。
今後は、モーションセンサー「CMT-S20R-AS」とWalkmetrixの連携により、歩く姿勢を可視化し、目的に応じた正しい姿勢で歩けるようにサポートする予定。
両社は、健康関連企業との共創を進めながら、WalkmetrixとRunmetrixに続き、睡眠計測やヘルスケアなどの新しいサービスを順次拡大する方針だ。
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