Appleの「iPhone」製造で最も知られている鴻海科技集団(Foxconn)が電気自動車(EV)の製造に向けて米国の生産拠点に目を付けているのは知られていたが、同社は投資家に向けた決算発表の電話会見で、2023年に米国とタイで生産施設の操業を開始する計画だと認めた。NIKKEI Asiaが8月12日に最初に報じた。
Foxconnにコメントを求めたが、今のところ回答は得られていない。だが、同社は以前に、新興のEVメーカーFiskerと提携して米国を生産拠点とする計画を認めていた。両社は、Fiskerの謎に包まれたEVプロジェクト「Project PEAR」を製造する計画を立てている。分かっているのは、このEV車の価格が3万ドル(約330万円)になるということだけで、FoxconnのEVプラットフォームを実際に採用するかどうかは不明だ。Fiskerは、「FP28」というコード名のプラットフォームを採用すると述べていた。Foxconnのオープンソースプラットフォームは「MIH」と呼ばれている。Foxconnの既製ソリューションを利用するほうがはるかに簡単だと思われるため、状況が変わる可能性もある。
Foxconnは、候補となる拠点として米国の3州と協議中だと報じられている。そのうちの1州は、100億ドル(約1兆940億円)の投資が順調に進まずFoxconnとの関係がこじれたウィスコンシン州だ。だが、これまでのうわさでは、EVの将来の生産拠点として、先の投資計画にあったウィスコンシン州の土地が挙がっていた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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