ヤフーは7月27日、LINEのグループ会社で暗号資産事業やブロックチェーン関連事業を展開するLVCと二次流通市場拡大に向けNFT事業の領域で連携すると発表した。同連携により、LINEの独自開発ブロックチェーン「LINE Blockchain」を基盤としたNFTアイテムを、2021年冬からヤフーのネットオークション「ヤフオク!」で取引できるようになる。
NFT(Non-Fungible Token)は、ブロックチェーン上で発行される代替不可能なデジタルトークンで、デジタルアイテムやコンテンツの固有性や保有していることを証明できるもの。NFTアイテムは昨今ブームになっており、テスラのイーロンマスク氏が制作した曲を売り出すなどの動きがあった。だが、従来はNFTの取引に専用のプラットフォームで手続きする必要があるなど、取引のハードルが課題だった。
LVCは2020年8月から「LINE Blockchain」上で発行されたNFTアイテムなどのデジタルアセットを管理できるウォレット「LINE BITMAX Wallet」を提供しており、2021年6月には同ウォレット内でNFTアイテムの取引が可能な「NFTマーケットβ」の提供を開始。今夏に正式版の提供を予定しているという。
今回の両社の連携により、LINE BITMAX Walletで管理するLINE Blockchain基盤で発行されたNFTアイテムを、ヤフオク!で実在の商品と同じく出品したり落札したりできるようになる。また、市場価値に応じて値段が変動するオークションの仕組みを活用することで、NFTアイテムをより多くの人が気軽に売買できるNFTマーケットプレイスを提供するとしている。
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