Microsoftは米国時間7月14日、「Teams」の「iOS」版向けに、「Walkie Talkie(トランシーバー)」アプリのパブリックプレビュー版を公開した。
Walkie Talkieは「Android」版のTeamsアプリでは2020年の9月から正式提供されている。これは現場で働くフロントラインワーカー向けにプッシュトゥトーク(PTT、訳注:トランシーバーのように一方向での通話を交互に行う方式)サービスを提供する機能で、参加者は1度ずつ交代しながら話したり聞いたりできる。
トランシーバーのようなかさばるPTTデバイスを持ち歩いている労働者に、代替となる選択肢を用意するのがMicrosoftの狙いだ。昔ながらのトランシーバー同様、Walkie Talkieにはマイクボタンが設置されており、ユーザーは話している間そのボタンを押し続けなければならない。自分の順番が終わったら、ボタンを放して他の人に交代する。
「このPTT体験は、クラウドを通じてよりクリアで手軽かつ安全な通話を可能にし、会社所有のiOSとAndroidのスマートフォンやタブレットをトランシーバーに変える」とMicrosoftはブログに綴っている。
もう1つのメリットは、アナログなトランシーバーと違って、使用者が周波数のことを気にしなくていいということだ。Wi-Fiや携帯基地局のネットワークを利用することから、混線や盗聴を防げるほか、より広範囲での利用が可能になる。
フロントラインワーカーは、Microsoftの「Microsoft 365」と「Office 365」の成長プランで重要な位置を占めている。こうした人々は勤務時間の大半をデスクから離れた場所、つまり現場や工場といったところで過ごす。
セットアップ完了後、Walkie Talkieのアプリはナビゲーションバーに追加される。1度に接続できるのは1つのチャネルだけであり、別のチャネルで通話するには、チャネルを切り替える必要がある。現在のチャンネルに何人が同時接続しているのかがアプリに表示される。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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