筆者が最初に試用した初期の量産開始前のレビュー機には、不具合の多いタッチスクリーンが搭載されていたが、後で試した最終的な量産モデルでは大幅に改善されていた。とはいえ、それでもぎこちなく感じる。また、Luxeに問題が発生して反応しなくなり、リセットする場合は、(完全にLuxe独自仕様の)USB充電ケーブルのボタンを3回押す必要がある。
見栄えの良い文字盤(6種類ほど)をFitbitアプリからダウンロードできるが、ディスプレイ自体が非常に小さいので、それらの文字盤も本当に小さく見える。カラースクリーンは元々細いバンドにはめ込む形になっているが、ベゼルは厚い。心拍数や歩数などの統計情報は、拡大鏡がなければ見えないと感じられるほど小さく表示される。
(充電が必要になるまで)5日ほど使用したところ、Luxeは快適に感じられるようになり、装着していることをほぼ忘れるくらいになった。睡眠追跡と心拍数のデータは信頼できるように思えるし、多彩な機能が搭載されているのも嬉しい。だが、搭載が見送られた機能もある。「Fitbit Pay」やGPS、高度計などだ。さらに、「Fitbit Sense」では利用可能な(そして必要としない人もいるであろう)アプリや高度なセンサーデータにもアクセスできない。
Fitbitのアプリは依然として非常に優れているが、FitbitがGoogleに買収された(そして、必要ないかもしれない追加機能については、サブスクリプションベースの「Fitbit Premium」サービスで提供されることが増えた)ため、Fitbitの今後の方向性において、Luxeがどのような位置付けにあるのかが、よく分からない。Fitbitは「Android」ユーザー向けの高速ペアリングモードを追加しており、FitbitのテクノロジーがGoogleの「Wear OS」対応スマートウォッチで採用されることが徐々に増えている。だが、Luxeは、Fitbitの未来と過去、どちらを表しているのだろうか。
Luxeは、Jawboneのフィットネストラッカー(覚えておられるだろうか)にスクリーンを搭載して現代風にした製品とみなすのがいいのかもしれない。つまり、装着していることは忘れて、スクリーン機能は必要に迫られた時だけ使用すればいい。もっと操作しやすいトラッカーを求めている人には、いずれもFitbit Luxeより低価格の「Fitbit Charge 4」か「Fitbit Inspire 2」をお薦めする。Fitbitのおしゃれなアクセサリー(革製や金属製のバンド)に魅力を感じている人は、Luxeを選んでもいいだろう。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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