凸版印刷は5月18日、飲食店向けの予約/顧客台帳サービスを開発・提供するトレタと5月に資本業務提携を締結したと発表した。
同提携により、同社が提供する販促支援ソリューションやBPO業務のノウハウと、トレタが持つ飲食店向けソリューションを融合させ、新たな飲食店向けDX事業の創出を目指す。
新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言発令に伴い、飲食店では時短営業を求められている。1月の緊急事態宣言では、稼働率が平常時の3割程度となり、売り上げが大きく減少しているという。
そのような状況において、飲食店では業務効率化や顧客単価向上を目的としたDXが喫緊の課題だ。
さまざまな業界における顧客の課題を解決するため、店頭POPやキャンペーンといった販促支援ソリューションや、BPO事業などを行ってきた。これらの知見やノウハウを、飲食店に特化したトレタのソリューションと掛け合わせることで、飲食店に向けた新たなDXソリューションを開発・提供していく。
具体的には、トレタの飲食店向けBPOサービス「トレタコンタクトセンター」において、同社グループのTBネクストコミュニケーションズと連携。さらに中長期的連携として、トレタの自動応答予約サービスをTBネクストコミュニケーションズが持つ他業界の顧客へ展開していくことを検討する。
また、トレタのモバイルオーダーシステム「トレタO/X」と同社の販促支援ノウハウを連携させ、顧客に合わせた1to1の広告コンテンツの表示など、より効果的なプロモーションを行う。今後は、プロモーションコンテンツの共同開発も進めていくという。
両社は今後、それぞれがもつ知見・ノウハウを融合させ、トレタO/Xと連動したフードデリバリー領域における新たなサービスを2021年末までに開発・提供することを目指す。また、これらの取り組みを通じて、飲食店におけるDXの推進、業務効率化に貢献していくという。
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