サンフランシスコに本社を置く新興企業Framework Computerがモジュール式ノートPC「Framework Laptop」のコンセプトを初めて明らかにしたのは、2月のことだ。同社はこのほど、Framework Laptopの予約受付を米国で開始したと発表した。7月末に出荷を開始する予定だという。
数週間のうちにカナダでも予約受付を開始し、2020年内にアジアや欧州の国々にも拡大する計画だ。
ノートPCのDIYによるアップグレードがますます難しくなる中(とりわけAppleの「MacBook」は困難だ)、Frameworkはマザーボード、RAM、ストレージ、キーボードなどをユーザーが自分で交換できるようにすることで、かなり新しい選択肢を提供している。ディスプレイに関しては、現時点で交換に対応しておらず、解像度2256×1504の13.5インチ画面の一択となる。マグネットで取り付ける複数の色のベゼルが用意されており、ホットスワップ(電源が入ったままでの交換)が可能だ。
予約注文には2つの選択肢が用意されており、完全に組み立てられた状態の標準エディションは999ドル(約11万円)から、自分で組み立てる「DIY Edition」は749ドル(約8万2000円)からとなっている。いずれも基本構成のプロセッサーはIntelの「Core i5-1135G7」(Tiger Lake)で、標準エディションは8GBのRAMと256GBのストレージを備える。DIY Editionでは、自分でメモリーやストレージを用意するか、追加注文で最大64GBのメモリーと最大4TBのストレージを選択してもいい。その上で、どちらのエディションもオプションでUSB Type-C(9ドル:約1000円)やHDMI(19ドル:約2100円)などの拡張スロットを追加してカスタマイズできる。
サプライチェーンの問題により、この基本構成の出荷開始は、「Core i7-1165G7」搭載モデルと「Core i7-1185G7」搭載モデルの出荷開始より後になりそうだ。Core i7搭載モデルは7月末の予定だが、Core i5搭載モデルは8月以降になる見込みだ。標準エディションのi7-1165G7搭載モデルはRAMとストレージの容量が2倍で1399ドル(約15万3000円)から、同じく標準エディションのi7-1185G7搭載モデルは32GBのメモリーと1TBのストレージを搭載して1999ドル(約22万円)からだ。
いずれの注文も予約金100ドル(約1万1000円)が必要だが、全額返金可能なのでいつでも注文をキャンセルできる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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