TechMagicは5月10日、アルコールドリンクの自動提供ロボットを2021年下半期に実店舗へと導入すると発表した。
同ロボットは、2020年から研究開発を実施。飲食店向けのアルコール提供ロボットとして、原理検証(PoC)が完了している段階にあるという。
加えて、アルコールドリンクの提供に必要な最小単位のロボットユニットで設計されており、それらを組み合わせることでさまざまな店舗への導入が可能な仕様となっている。
液体が目一杯入ったグラスを移動させる際、高速にグラスを移動させると液体がこぼれてしまうため、移動速度増加による高速化には限界がある。しかし、同ロボットの開発において、移動中のグラスを敢えて傾けることにより、液体がこぼれないようにすることに成功。ドリンク1杯あたり30秒での提供が可能になっているという。
ドリンクグラスを供給する機構を備えており、ドリンクを注ぐ直前でグラスの急速冷却を実施。紙コップやプラスチックコップではなく、冷えたグラスを使用することで、触感のクオリティを落とすことなく本格的なドリンクが提供できるようにした。
これにより、店舗スタッフの生産性向上に加え、省人化による厨房内の密の回避や食品と人との接触機会の低減を実現。飲食店の感染症対策にも貢献できるとしている。
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