Microsoftはゲーム機「Xbox」本体の販売で利益を出したことがないと、同社の幹部が米国時間5月5日、Epic GamesとAppleの裁判で証言した。Business Insiderがいち早く報じた。Epicの弁護士は、MicrosoftでXbox事業開発担当バイスプレジデントを務めるLori Wright氏にゲーム機の利益率について質問した。
「利益は出ていない。このゲーム機の販売は赤字だ」とWright氏は回答し、Microsoftがゲーム機の販売で利益を出したことがないと認めた。
Microsoftは、2001年に初代「Xbox」を発売して以来、ゲーム機の開発を続けている。2020年11月には「Xbox Series X」と「Xbox Series S」を発売した。
戦略としてゲーム機を赤字で販売するのは珍しいことではない。ゲーム機は通常、ゲームソフトやアクセサリー、「Xbox Game Pass」などのサブスクリプションサービスを売るためのロスリーダー(採算度外視の客寄せ商品)の役割を担うことが多く、特に部品コストがかさむ各世代の初期段階にはその傾向が強い。ゲーム機の製造コストはライフサイクルの経過とともに下がる傾向にあるが、企業は小売価格も下げている。
Microsoftにコメントを求めたが、回答は得られていない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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