Googleは米国時間4月15日、バーチャル地球儀「Google Earth」の「タイムラプス」機能をアップデートした。衛星画像による3Dモデルを使って、世界中のあらゆる場所について、過去37年間にわたる地勢や地形の変化を観察できるようになった。
同社によると、これはGoogle Earthに加えたこの5年間で最大の変更点だという。この機能により、米国東海岸にあるケープコッドの砂浜が徐々に南に移動している様子や、ネバダ州の砂漠に対してラスベガスの街が拡大している様子など、自然現象と人工現象の両方の影響を観察できる。
このプロジェクトの目的の1つは、米国西部の山火事やアマゾンの森林破壊など、気候変動の影響を学ぶ手段を人々に提供することだと、Google Earthのディレクターを務めるRebecca Moore氏は述べた。
「地球温暖化を自分の目で客観的に観察することができる」とMoore氏は記者会見で述べ、「行動を動機づける」ものになることを期待しているとした。「抽象的なものを具体的なものにする機能だ」(同氏)
Googleは、米航空宇宙局(NASA)、米地質調査所(USGS)、欧州連合(EU)のコペルニクスプログラムなど、複数の政府機関や団体と協力して、この機能を開発した。この機能は、1984年から2020年までの2400万枚の衛星画像を基に作成されている。同社は、クラウド上の数千台ものマシンを使って、20ペタバイト(2000万ギガバイト)の画像を編集したという。
Moore氏によると、衛星画像は宇宙当局から提供されたもので、地勢レベルの変化のみを示しているという。したがって「Googleマップ」とは異なり、これらの画像を拡大して個々の家や車などを見ることはできない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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