サムスンは3月10日、新製品発表イベント「Galaxy Awesome Unpacked」を米国東部標準時17日午前10時から開催すると発表した。同社のウェブサイトとYouTubeチャンネルで配信する。安価な「Galaxy A」シリーズの発表が予想されている。
サムスンは1月、2021年のフラッグシップモデル「Galaxy S21」「Galaxy S21+」「Galaxy S21 Ultra」をオンラインイベントで発表した。いずれも5G対応で、価格は799.99ドル(約8万7000円)から。これは前シリーズと比べると約200ドル低くなっている。コロナ禍で大量の失業者が発生していることを考えると、約800ドルという価格は依然として高額な可能性がある。Galaxy Aシリーズにはこうした状況に対応する狙いがあるとみられる。
サムスンは2020年には4種のGalaxy Aシリーズを発表している。最も安価なのは110ドルの「Galaxy A10」で、5G対応の「Galaxy A51 5G」と「Galaxy A71 5G」はそれぞれ500ドルと600ドルだ。当時この2機種は米国で最も安価な5G対応スマートフォンだったが、その後TCLやOnePlusが300~400ドルの5G対応スマートフォンを発表しており、最安の座を明け渡している。
新しいGalaxy Aシリーズは2020年の5G対応機種よりも安くなる可能性が高い。より安価な価格設定を目指すのは、Appleやサムスンがスタンダードモデルでも1000ドルを超えるようなハイエンドのスマートフォンに取り組んでいたここ数年の状況の裏返しだといえる。当初、一部の人々はこのような取り組みを受け入れたが、多くの人がコストの問題で購入を手控えた。多くの人は古い機種をこれまでよりも長く使うか、廉価版の「iPhone」や「Galaxy」を求めるようになった。メーカーは5Gや他の新要素を搭載すればデバイスを高額にしても許容されると理解していた。
しかし、これらの新技術には市場に登場してから時間が経過しているものもある。加えて、われわれは多くの人が病にかかり、失業するコロナ禍の最中にある。これらの状況は、メーカーのスマートフォンの価格設定を押し下げるかもしれない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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