Appleが「App Store」でアプリを提供する開発者に課す条件をめぐり、英国が同社を調査する。英国の競争当局である競争・市場庁(CMA)は現地時間3月4日、Appleの条件が不公平で英国の競争法に違反していないかどうかを判断することを目的とした、新しい独禁法違反調査を開始したことを発表した。
この調査では、アプリ開発者がApp Storeを通じてしか「iPhone」や「iPad」のユーザーにアプリを配布できず、Appleの厳しい条件に合意してAppleの承認を受けなければそれができないという事実に着目する。また、Appleが、アプリ内機能、アドオン、アップグレードに対する支払いを、独自の決済システム「Apple Pay」を通すことを義務付け、最大30%の手数料を開発者に課していることが公平かどうかについても調査する。
「膨大な数のユーザーが毎日、天気を確認したり、ゲームをプレイしたり、持ち帰り用の料理を注文したりするためにアプリを使用している。したがって、Appleが市場における立場を利用して、不公平な条件を設定し、競争や選択を制限している可能性があり、それによって消費者は、アプリの購入や使用時に損をしている可能性があるという訴えは、慎重に調査する必要がある」と、CMAの最高責任者であるAndrea Coscelli氏は発表の中で述べた。
Appleの広報担当者は、同社が「活気ある競争的な市場」を公に支援しているという主張を繰り返し、「iOS」のApp Storeは、英国の「数十万人分の雇用」をサポートしていると述べた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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