ライナフは3月1日、オートロックマンションにおいて、スマートエントランス「NinjaEntrance(ニンジャエントランス)」を活用した置き配の実証実験を、3月中に都内で開始すると発表した。
ライナフによると、通信販売(EC)の利用者から置き配のニーズが高まる一方で、オートロックマンションにおいては、利用者が不在の場合は予定どおりに配送できない、宅配ボックスがあっても満杯になっているなどの問題や、セキュリティへの不安が課題になっていたという。
実証実験では、ライナフのNinjaEntranceと、ヤマト運輸のEC事業者向け配送商品「EAZY」をAPIでシステム連携し、配送スタッフ専用のウェブアプリケーションから、オートロックの解錠を可能にする。
システムに暗号化通信を用いることで、配送スタッフはセキュアな入館が可能。入居者は、あらかじめ「置き配」を選択しておくだけで、自宅の玄関前まで荷物を配送してもらうことができる。
NinjaEntranceは、マンションの共用エントランスを、スマートフォンやPCから遠隔解錠するIoTシステムで、解錠履歴の確認やデジタルキーの発行が可能。検温機能のついた顔認証による解錠方法も追加でき、非対面・非接触の解錠が実現する。
EAZYは、EC利用者、EC事業者、配送事業者をデジタル情報でつなぐことで、購入や配送、受け取りを効率化するシステム。対面での受け取りに加え、玄関ドア前、宅配BOX、車庫や自転車のかごなどを、置き配の場所として指定することができる。ヤマト運輸より送信される「お届け予定通知」から、荷物の到着直前まで受け取り方法の変更が可能だ。
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