地球環境にも動物にも人にもやさしい酪農経営の可能性を模索しながら、美味しいお菓子を企画・販売し、その利益を牧場に再投資することで循環する事業を目指す――。ユートピアアグリカルチャーは2月18日、こだわりのチーズケーキ「CHEESE WONDER」を同日20時よりオンラインショップのみで販売すると発表した。
価格は1箱6個入り2980円(税込・送料別一律800円)。平飼い方式を採用した自社養鶏場の卵を使用しているため、毎週金曜日・土曜日20時より1日100箱限定で販売する。
CHEESE WONDERは、ふわふわの2層の生チーズムースとザクッとしたプレスドアーモンドクッキーの組み合わせが特徴のチーズケーキだ。
オンライン販売に特化することで、冷凍配送により客が食べるタイミングで解凍してもらうことで、理想のケーキの状態を実現。解凍時間によってひんやりアイスからとろりとしたムース食感まで変化する味や食感も楽しめる。
実は、チーズタルトで知られる人気の製菓企業BAKEを創業し、「お菓子のスタートアップ」として100店舗以上まで拡大した長沼真太郎氏が手がける新製品だ。
長沼氏は、BAKEを退職後に2018年の夏からスタンフォード大学客員研究員を経て、2020年にユートピアアグリカルチャーの代表取締役として再始動している。
「BAKEを売却したあと、すぐに牧場事業をやってみたかったが、海外で最先端を勉強したいと思い、スタンフォード大学で客員研究員をしてきた。シリコンバレーで感じたことは、牛が悪者の存在になっているということ。そして海外の流れとしては、肉や乳製品は食べない。植物性の代替製品が流通している状態と感じた」(長沼氏)
長沼氏は、お菓子をつくるにあたり、「お菓子は食べる必要がない嗜好品。だから本物を使う意味がある、そして本物を使うのであればできる限り持続的な方法を突き詰めるのは意味があること」と考えたという。
牛のげっぷやおなら(メタンガス)が地球温暖化の要因になると言われているが、そうした酪農で発生する温室効果ガスは、牛を放牧して土壌を改善し、微生物を取り込むことで、牛が出す二酸化炭素をオフセットできる可能性があるという。
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