自動車業界は、各社がゼロエミッション車を見据える中で大きな転換点に差し掛かっているが、それだけでなく、メーカーの多くはeVTOL(電動垂直離着陸機)で空に進出したいとも考えている。この考えは電気自動車(EV)の大衆への普及よりもはるか先の話のように感じるが、だからといってヒュンダイ(現代自動車)が真剣に考えることをやめるわけではない。そして英国が現地時間1月28日、その実現に手を貸そうと申し出た。
ヒュンダイは、英政府の産業戦略チャレンジ基金「Future Flight Challenge」(未来の飛行チャレンジ)のコンペティションで、未来のeVTOLインフラに重点を置いている英企業Urban-Air Portが勝者に選ばれたと発表した。Urban-Air Portはすでにヒュンダイから支援を受けているが、今後は英政府からの協力と120万ポンド(約1億7200万円)の補助金を受けることになる。
Urban-Air Portとの協業には、ヒュンダイが2028年までに実現を目指す独自のeVTOLを計画している背景がある。しかし、ヒュンダイによると、この未来的な航空機を利用するためのインフラが整っておらず、そのことが依然として普及への大きな障害になっているという。そのため同社は、今後5年間で世界各地に200カ所のeVTOL施設を展開することに重点を置いているUrban-Air Portと協力することにした。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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