アップルの「Fitness+」を続けて1週間、コロナ太りに効果も? - (page 2)

Andrew Hoyle (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2021年02月04日 07時30分

 「More of What You Do(同じワークアウトをもっと行う)」「Try Something New(新しいワークアウトに挑戦する)」「Popular(人気)」などの項目があるが、これらは減量に効くルーティーンを自信を持って組み立てるためのガイダンスにはならない。そうしたガイダンスが欠けていることから、Apple Fitness+は、よくできたトレーニング動画集のように思えることもある。専門家にクラスをまとめさせて「1カ月で減量」のようなプレイリストを作ることは難しい事ではないだろう。そうしたプレイリストがあれば、筆者は毎日、それを再生して、プロが指示したことをそのままこなせばいい。

 それができないため、筆者はダンスやHIITなどの有酸素運動多めのセッションと、筋力トレーニングやヨガのクラスなど、さまざまなエクササイズを組み合わせて、1週間で独自のワークアウトプログラムを作った。自分の限られたエクササイズの知識からすると、よくできた包括的なプログラムのように思えるが、基本的にトレーニングを進めながら組み立てたものなので、内容を変更したらもっと効果的になるのではないだろうか、と悩ましくもなる。

トレーニング計画を記したメモ帳
筆者は毎週のルーティンをメモし、さまざまなエクササイズをするようにしている。
提供:Andrew Hoyle/CNET

 Apple Fitness+を使い始めてから数日で、他の問題にも気づいた。それは、クラスの難易度が分かりにくいことだ。さまざまな種類のクラスを紹介する「Absolute Beginner」(全くの初心者向け)クラスがあるが、メインのトレーニング動画自体は「ビギナー」や「ハード」などの基準で分類されておらず、クラスを担当するトレーナーとワークアウト中に再生される音楽のジャンルだけが違うように思える。

 しばらくしてから、それぞれの動画に複数のトレーナーがいることに気づいた。1人のトレーナーが「比較的簡単な」ワークアウト(例えば、床に膝を付いた状態での腕立て伏せなど)、メインのトレーナーは標準のワークアウト、3人目のトレーナーは難易度の高いワークアウトを実演してくれているので、自分に合った難易度でワークアウトをこなすことができる。提供されているそれぞれの動画で、どのレベルの人も何らかの効果を得られるようにすることが狙いなのだと思うが、最初はその意図が理解できなかった。操作も少し分かりづらく感じ、「きっとこれでいいのだろう」というアプローチをとらざるを得なかった。これに関しても、アプリ内のガイダンスがもっと充実していたら、初心者には大助かりだと思う。

野菜炒め
もちろん、筆者のエクササイズの計画にはヘルシーな食事も含まれている。
提供:Andrew Hoyle/CNET

 とはいえ、最初の1週間のワークアウトは本当に楽しかったし、すでに体重が減っていることもうれしくて仕方がない。他にも楽しかったことを、以下に挙げてみる。

  • ダンスクラスは楽しい。パートナーと一緒にワークアウトをするときは、特にそうだった。すべての振り付けを正確に踊ることはできないが、感電したクモのように手足を振り動かしている限り、心拍数は高いままで、効果的なワークアウトをしているように思える。筆者もパートナーも、たくさん笑った。このクラスは早くも、ロックダウン中に一緒にできる楽しみになりつつある。
  • 多くのクラスの音楽は筆者の好みではないものの、ワークアウトにはよく合っていると思う。音楽に合わせてワークアウトが進むので、曲のテンポが変わると同時に動きが激しくなるということがよくある。
  • 現実のエクササイズクラスに参加しているわけではない。これはつまり、汗だくになり、20人もの見知らぬ人の前で気まずい思いをし、素っ裸で堂々と存在を主張するタイプの人物(タオルで前を隠すくらいできないものだろうか?)の隣で服を着替えざるを得ない混雑したジムにいるわけではないということだ。
  • WattbikeのAtomでのサイクリングは素晴らしい。とても快適だし、長時間の有酸素運動にZwiftのアプリを楽しく利用している。初めてZwiftの「ミートアップ」機能を使って友人と走ってみた。友人も自宅のトレーニングバイクでZwiftアプリを利用している。われわれは「Watopia」というバーチャルワールドで一緒にサイクリングし、上ったり下ったりで16マイル(約26km)以上を走破することができた。大変楽しく、時間は飛ぶように過ぎた。
  • 筆者とパートナーはほとんどのクラスをぎりぎりこなせるくらいの小さな部屋で一緒にエクササイズをしているが、パートナーが危うく私の顔面をひっぱたきそうになった(わざとではないと言っていた)ことが1回あっただけだ。テレビがある部屋にはトレーニングのためのスペースがないので、iPad Proを利用している。最適なソリューションとは言えないが、問題はない。

 Apple Fitness+の仕組みを理解するのに時間はかからなかったし、作り上げた1週間のルーティンはこなすたびにくたくたになるほどハードなものだが、それでいて連日できないというほど厳しくはない。より長時間のZwiftを利用したサイクリングと組み合わせることでこのプロセスを楽しく続けられそうなことに加え、重要な点として体重も落ちていきそうだ。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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