LGがスマートフォン事業からの撤退を検討している可能性があるという。Korea Heraldが現地時間1月20日の記事で報じた。同社は「2021 CES」で巻き取り型のスマートフォンを実現する新技術を披露したばかりだ。LGは過去5年間で赤字額が5兆ウォン(約4700億円)に達しており、収支改善を図っているものの、ほかのメーカーとの厳しい競争にも直面している。
報道によると、最高経営責任者(CEO)のKwon Bong-Seok氏が20日、従業員にメモを送付し、スマートフォン事業にこれから大きな変更があることを伝えた。売却も選択肢の1つとなる可能性があるという。
Bong-Seok氏は、「スマートフォン事業の運営の方針変更に関わらず、雇用は維持される。心配する必要はない」と述べたとされている。
LGはThe Korea Heraldに対し、「モバイルデバイスの世界市場は競争が激しさを増しており、LGは冷静に判断して最良の選択をする時期にきている」と話した。さらに「スマートフォン事業の売却、撤退、縮小を含む、あらゆる対策を検討している」とした。
LGはThe Vergeに対し、同社は必要な変更を実施する意志はあるものの、現時点で最終決定している計画はないと説明したと報じられている。
米CNETはLGにコメントを求めたが回答は得られていない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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