GitHubは米国時間11月16日、オープンソースプロジェクトの「youtube-dl」を復活させた。youtube-dlはPythonで書かれたライブラリーで、ユーザーはこれを利用して、YouTube動画で使われているソースの音声ファイルや映像ファイルをダウンロードできる。
GitHubは、米レコード協会(RIAA)からのデジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づく削除要請を受け、10月23日にこのライブラリーをポータルから削除していた。この要請は議論の的となった。
RIAAはGitHubに送付した書簡の中で、「このソースコード(youtube-dlライブラリー)の明確な目的は、(i)YouTubeなどの許可されたストリーミングサービスで用いられている技術的保護措置を回避し、(ii)許可なく(中略)ミュージックビデオや録音された音声を複製して配布」することだと主張した。
さらに同プロジェクトのソースコードについて、「著作権で保護された以下の作品の複製や配布に使われていることを明確に示している」と述べ、複数の実例を挙げた。
RIAAはDMCAの第1201条を根拠として、たとえyoutube-dlライブラリー自体に著作権を侵害するようなコードが含まれていなかったとしても、著作権保護を回避できるツールを提供することによって著作権を侵害していると主張していた。
だが、GitHubは16日付けのブログで、このyoutube-dlプロジェクトの問題を担当することになった電子フロンティア財団(EFF)の弁護団から送られた書簡を掲載し、このライブラリーがDMCAの第1201条に違反している事実はないと述べた。
書簡では、youtube-dlライブラリーはYouTube動画の技術的保護を回避しているわけではなく、DMCA第1201条に違反していないため、youtube-dlのリポジトリーを復元するのが望ましいとされている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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