ゲイの人々が団結してツイート、極右団体「Proud Boys」のハッシュタグをジャック

Leslie Katz (CNET News) 翻訳校正: 緒方亮 高橋朋子 (ガリレオ)2020年10月06日 11時24分

 「Proud Boys」という言葉が先週末、まったく新しい意味を獲得した。ゲイの人たちが「#ProudBoys」のハッシュタグを使い、愛と受容のメッセージをTwitterに多数投稿したのだ。LGBTQIのプライドを称賛するこの行動は、Proud Boysを名乗る極右グループの声を追いやろうとするものだ。同グループの名は、先ごろ開催された第1回の米大統領選討論会でDonald Trump大統領が言及したことで話題になっていた。

 ゲイであることを公表しているフロリダ州下院議員のCarlos G. Smith氏は、「このハッシュタグを、愛とポジティブさと真のプライドの画像に置き換えよう」とツイートした

 トレンドになったこのハッシュタグを付けた多くのツイートには、何年も、あるいは何十年も連れ添ってきたカップルの画像が掲載されている。結婚式や子どもたちとの写真、プライドパレードで行進するところ、愛し合う幸せそうな姿などだ。

 「夫と私と生まれたばかりの娘。今は幼稚園児。私たちこそが#proudboysだ」と、Joseph Bissell-Maynardさんはツイートしている

 Joel Flintさんは「20年ともにいる。#ProudBoys ゲイであることは誇りだ!ヘイトは誇れない」とのコメントを添えた

 今回のハッシュタグ乗っ取りは、「スター・トレック」シリーズで知られる俳優のGeorge Takeiさんの発言から始まったとみられる。Takei氏は米国時間10月1日、ゲイの男性たちがソーシャルメディアで自らを#ProudBoysとタグ付けしたらどうなるだろうかと問いかけた。

 「ゲイ男性が、お互いにいちゃついたり、とてもゲイらしいことをしたりしている自分たちの写真を撮り、#ProudBoysとタグ付けしたらどうなるだろう。向こうはひどく混乱するに違いない」とTakeiさんはツイートした

 公民権団体の南部貧困法律センター(SPLC)によると、大統領選討論会で言及されたProud Boysは「『西洋優越主義者』を自称して、人種差別的な『オルトライト』とのつながりを断固として否定しており、自分たちは『反ポリティカルコレクトネス』と『反ホワイトギルト(白人の罪)』のアジェンダを広める友好の会にすぎないと主張している」という。しかし、2016年に設立されたこのグループは過激派と手を結んでおり、反イスラム教や女性蔑視の発言で知られるとSPLCは述べている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]