ニコン、「Z」シリーズ初のテレコンバーターなどを発表--レンズロードマップも更新

 ニコンは7月21日、ミラーレスカメラ「Z」シリーズの製品として、テレコンバーターの発売を発表した。

 「Z TELECONVERTER TC-1.4x」と「Z TELECONVERTER TC-2.0x」は、Zシリーズ初のテレコンバーター。焦点距離をそれぞれ1.4倍・2倍に拡大する。本体にはシーリング加工を施し、Zシリーズのレンズの中でも高い基準を満たした「S-Line」と同等の防塵・防滴性能を発揮。最前面・最後面のレンズには、防汚性能の高いフッ素コート加工を施している。TC-1.4xは4群6枚構成で質量約220g、TC-2.0xは5群8枚構成で質量約270gとなっている。

「Z TELECONVERTER TC-1.4x」
「Z TELECONVERTER TC-1.4x」
「Z TELECONVERTER TC-2.0x」
「Z TELECONVERTER TC-2.0x」

 なお、両製品はフランジバックが短いことから、レンズの装着制限がある。テレコンバーター非対応のZレンズや、マウントアダプター「FTZ」への装着、テレコンバーターの重ね付けは不可能だ。現時点では、「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S」のみが対応レンズとなる。

 テレコンバーター2製品の発売は、9月を予定する。

 また、発売が延期となっていたNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sについても、9月の発売を予定すると発表した。

 NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sは、ミラーレスカメラ「ニコン Z シリーズ」用の望遠ズームレンズ。FXフォーマットに対応する。NIKKOR Zレンズの「S-Line」に属するレンズで、Zマウント用では初の望遠レンズとなる。焦点距離全域を開放F値2.8でカバーする望遠レンズながら、広角端での最短撮影距離は0.5メートルを実現する。

「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S」
「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S」

 光学系には新開発の「SRレンズ」を採用。反射防止コーティング「ナノクリスタルコート」と「アルネオコート」を採用しており、ゴーストやフレアを低減する。AF性能は、Fマウント用レンズ「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR」と同等。手ブレ補正はNIKKORレンズ史上最高となる5.5段を実現する。

 テレコンバーター2製品は、7月23日10時より予約を受け付ける。税込の希望小売価格は、Z TELECONVERTER TC-1.4xが7万8320円、Z TELECONVERTER TC-2.0xが8万4370円、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sが34万4530円。

 このほか、ニコンはZ レンズの2021年までの開発ロードマップを更新。「NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S」を、2020年内に発売すると発表した。

2021年までのZレンズロードマップ
2021年までのZレンズロードマップ
「NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S」
「NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S」

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