Mozillaは米国時間7月15日、かねて開発していた仮想プライベートネットワーク(VPN)サービスを、「Windows」向けに提供開始したと発表した。さらに「Android」デバイスでのサポートも今週のうちに実現するという。今回のリリースは、ウェブブラウザー「Firefox」の開発元であるMozillaの経済的な自立を多少なりとも後押しするとみられる。
このVPNサービスの利用料は月額4.99ドル(約530円)で、当初は米国、カナダ、英国、シンガポール、マレーシア、ニュージーランドの6カ国で提供される。
Mozillaではこれまで1年近くかけてこのサービスのベータテストを行ってきた。Mozillaによると、このVPNサービスはより効率的な構造になっているため、より高速なブラウザ体験が実現されているという。MozillaのVPNは、WireGuardプロトコルの4000行のコードをベースにしており、この行数は平均的なVPNサービスプロバイダーの3分の1未満となっている。
プライバシーの保護に出費を惜しまない人のためにVPNを開発したことで、Mozillaにとっては収益源が増えたことになる。Mozillaでは以前、テストとして月額10ドル(約1100円)でVPNサービスを提供したこともあった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス