マイクロソフトは7月13日、「XiaoIce」 (シャオアイス) 関連事業を、独立企業として分離することを発表した。XiaoIceはチャットボットサービスとして、中国をはじめ世界各国で展開されており、日本では「りんな」として知られている。
同社の発表によれば、XiaoIceはオンラインユーザー数6億6000万人、サードパーティのデバイス数は4億5000万台に達し、9億人以上のユーザーがXiaoIce経由でコンテンツにアクセス。金融サービス、小売、自動車、不動産、繊維といった業種の企業が、XiaoIceのサービスをビジネスで活用しているという。
新会社では、ハリーシャム(Harry Shum)氏が会長、ディリィ(Di Li)氏がCEOに就任。また、ジャンチェン(Zhan Chen)が、日本支社のゼネラルマネージャーを務めるという。 分社にあたっての関連作業は、数カ月以内に完了する予定としている。独立企業への事業分離が完了した後も、XiaoIceのブランド名は維持するとしている。
りんなは、女子高校生風のチャットボットとして2015年8月にリリース。以降、音楽やラジオ、ニュースメディアなどとAIキャラクターを活用したコンテンツの取り組みを実施しているほか、AIを活用したデジタルマーケティングソリューション「Rinna Character Platform」など、幅広い業界で利用されている。
マイクロソフト側では、新会社への投資を維持し、すべてのXiaoIce関連テクノロジを新会社にライセンスする。今回の事業分離の目的として、XiaoIceチームが各地域に則したXiaoIceテクノロジのイノベーションとビジネスを推進し、エコシステムの拡大を加速させるとともに、顧客からの要望も多かった、カスタマイズされたサービス提供をできるようにするという。
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