The Walt Disney Companyは米国時間7月3日、動画配信サービス「Disney+」でミュージカル映画「ハミルトン」を配信開始した。その週末、Disney+モバイルアプリのダウンロード数は米国で72%も急増。「ハミルトン」は数々の賞を獲得した同名のミュージカルを映画化した作品として期待が高く、当初は今から1年以上後に劇場で公開される予定だった。
調査会社のApptopiaが6日に発表したところによると、米国では3日~5日の週末に、Disney+アプリのダウンロード数が6月の4回の週末の平均と比べて72.4%増加したという。世界全体では、同じ3日間で46.6%の増加を記録した。
「ハミルトン」を劇場公開前に配信したことは、新型コロナウイルスのパンデミックが続くなかでDisney+が進めている戦略変更の最新例といえる。新型コロナウイルスの影響で映画館が休業し、家族でエンターテインメントを楽しめる場所がほぼ自宅に限られていることから、Disneyは方針を変更し、Disney+で予想外の作品を次々に配信するようになった。Disney+は映画の公開に以前よりも早く、また大きく関わるようになってきている。
同社はまず、すでに公開された作品をDisney+で予定より早く配信することから始めた。たとえば、「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」は、スターウォーズの日と銘打たれた5月4日にストリーミング配信が開始されたが、これは当初の予定より3カ月早かった。それ以前にも、同社は大ヒットアニメ映画の「アナと雪の女王2」をやはり予定より3カ月早く配信している。Pixar Animation Studiosの「2分の1の魔法」は、劇場公開からわずか数週間後にDisney+に登場した。
「ハミルトン」は、新型コロナウイルスによる映画館の休業が何カ月も続くなかで、まだ劇場で公開されておらず、人々の期待が非常に大きい状態でDisney+に登場することになった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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