Appleファンなら次期「iPhone」に新色が追加されるらしいことや、超高速の5Gワイヤレス機能が搭載されるらしいことなど、さまざまな情報をすでに承知していることだろうが、ただしまだはっきりしていないこともある。それは発売日だ。
感染者数1050万人以上、死者数50万人以上にまで拡大した新型コロナウイルスについて、最初に警告を発した企業の1つがAppleだった。Appleは2月、新型コロナウイルスが同社のiPhone生産能力に影響を及ぼしており、同社事業に打撃を与える可能性があると警告した。それから半年が経過し、Appleウォッチャーらは、同社が次期iPhoneを発売する能力にも新型コロナウイルスが影響を与えるかどうかを見定めようとしている。
これまでのところ、Appleのサプライチェーンからのうわさによると、同端末は予定どおり2020年秋に発売されるが、供給台数は限定される可能性があるとされている。Nikkei Asian Reviewは、匿名情報筋らの話として、主に新型コロナウイルスの影響により、Appleの5G対応iPhoneの量産開始が4週間〜2カ月遅れていると報じた。
Appleは、4月に行ったアナリストらとの電話会議で、同社の生産能力はほぼ通常の状態まで回復していると述べていたが、ただしそれは世界各地の新型コロナウイルス感染拡大のペースが、保健当局が懸念するほど加速し始める前のことだった。
アナリストやAppleファンは、Appleが2020年も例年どおり秋に新型iPhoneを発表できるかどうか、かたずをのんで見守っている。新型iPhoneは、売上高の半分以上をiPhoneが占めるAppleにとって重要というだけではない。Appleは、COVID-19による生産遅延や直営店の営業再開予定をいち早く公表していることから、ハイテク業界の先導者としての役割も担っている。ハイテク業界各社も、いつ本社の従業員をオフィスに復帰させるかや、再び自宅で勤務させるべきかを判断するために、Appleの動きを注視している状態にある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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