Amazonは米国時間6月29日、新型コロナウイルスに感染するリスクが最も高い最前線の現場で働く従業員に対して、総額5億ドル(約540億円)の臨時賞与を支給することを明らかにした。
Amazonはこの数週間、新型コロナウイルスの感染拡大が続いているにもかかわらず、危険手当(Hazard Pay)を打ち切ったことで批判されており、今回の動きにはその批判をかわす狙いがある。Amazonは3月中旬に時給を2ドル上乗せする措置を導入していたが、この費用負担が数億ドル単位の経費増大につながったことから、6月に入ってこの手当支給を打ち切っていた。
「フロントライン業務に携わるチームにとって、この数カ月間は途方もない道のりだったが、われわれは彼らに一回限りの特別賞与で感謝の意を示したいと思う」と、同社のワールドワイドオペレーション担当シニアバイスプレジデントであるDave Clark氏は、従業員らに宛てた29日付けのメモに記している。
新型コロナウイルスの感染拡大により、Amazon従業員らの間では同社に対する不信感が生じ、同社の健康および安全対策に対して実際に抗議行動に出た従業員もいた。またAmazonに対しては、従業員と13州の検事総長から、新型コロナウイルスに感染した従業員の数や死者の数に関する詳しい情報の公表を求める声も上がっていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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