「Pixel 4a」と「Pixel 4a XL」の発表が近いと予測されている。Googleは、2019年の5月にフラッグシップモデルであるPixelシリーズの派生商品として、廉価版のシリーズを投入した。それが「Pixel 3a」と「Pixel 3a XL」だ。上位機種「Pixel 3」から、耐水性やワイヤレス充電といった主要な機能の一部を削り、価格を数百ドルも低く抑えていた。機能上はそうした譲歩があったにもかかわらず、Pixel 3aのおかげで、2019年夏のPixelの売り上げは倍増することとなった。
だが、既に5月も過ぎ、米国時間6月3日に予定されていたオンラインイベントも中止となった今、Pixel 4aが登場する正確な日程の予測は難しくなった。それでも、Googleの新しい廉価版スマートフォンに望む点ははっきりしている。Pixel 3a以降、Appleやサムスンといったスマートフォン市場のライバル企業が、それぞれフラッグシップモデルの廉価版をリリースして一定の成功を収めている。となれば、Googleも競争力を維持したければ、ここに力を入れる必要があるだろう。
GoogleのPixel aシリーズ最大の売りは、手頃になった値段だ。発売当初の価格は、Pixel 3aが399ドル(日本では4万8600円)、Pixel 3a XLが479ドル(同6万円)だった。われわれはPixel 4aもほぼ同じ価格になると期待している。上位機種も販売しているメーカーの廉価版は、399ドルがちょうどいい価格帯のようであるからだ。例えば、「iPhone SE」の2020年モデルと、サムスンの最新の「Galaxy A」シリーズで最も先進的なモデルである「Galaxy A51」は、ともに399ドルに設定されている。
一方、Pixel 4aはさらに低い価格で発売されるといううわさも流れている。5月に、9to5GoogleのStephen Hall氏は、Pixel 4aの価格が349ドルからになる可能性があるとツイートした。値段が下がる分には一向に文句はないので(性能が同じである限り)、そうなればさらに理想的だ。iPhone SEをはじめとするライバル機との競争が有利になり、予算に厳しいユーザーがさらにGoogleに流れることになるだろう。
同じくらいの低価格を望みながら(もっと安くとは言わないまでも)、内部ストレージを増やしてほしいというのは矛盾しているが、望むことを挙げているだけなので、よしとしよう。Pixel 3aの内部ストレージは64GBで、拡張のオプションはなかった。Pixelユーザーは、「Googleフォト」のストレージを高画質(といっても、元の画質より解像度は下がる)で無制限に使えるが、写真のバックアップ先としてクラウドを使いたがらないユーザーもいる(筆者もそうだ)。
4K動画やドラマチックなポートレート写真、広角写真などを撮影でき、友だちの写真をGIFアニメ風に撮れるようになった今、64GBではとうてい十分とは言えないだろう。128GBモデルも加えてくれたら素晴らしい。
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