Facebookは米国時間6月18日、2つのウェブサイトの運営者を相手取り、2件の訴訟を起こした。2つのウェブサイトはそれぞれ、Instagramの偽の「いいね」販売と、Facebookユーザーのパスワードや情報の収集で、Facebookのプラットフォームを悪用していた。
1件目の訴訟を起こしたのは、スペインのマドリード。Facebookは、Instagramの偽のいいねやコメントを販売するオンラインウェブサイトを運営する同国の企業MGP25 Cyberint Servicesを提訴した。
「被告のサービスは、Instagramの公式アプリが当社のシステムに接続している仕組みを模倣することにより、偽のエンゲージメントに対するInstagramの制約を回避するように設計されていた」と、Facebookのプラットフォーム強化および訴訟担当ディレクターを務めるJessica Romero氏は、述べた。
「被告は利益目的でこれを行い、われわれが停止通告書を送付してアカウントを無効にした後もこれを続けていた」(同氏)
Facebookは米サンフランシスコの裁判所で、Massroot8.comの所有者であるMohammad Zaghar被告を相手に、2件目の訴訟を起こした。
このウェブサイトは、複数のFacebookアカウントを一度に管理できると謳っている。しかしFacebookは、被告のサービスがアカウントを作成しようとするユーザーのFacebookパスワードを盗んでいると主張している。
Facebookによると、被告は盗んだパスワードを使用して、ユーザーのアカウントにひそかにアクセスして情報を取得し、その友達のデータを収集しているという。
米ZDNetが入手した訴状でFacebookは、被告が5500件を超えるFacebookアカウントにアクセスしており、その行為はハッキング攻撃を取り締まる米国の法律であるコンピューター犯罪取締法(CFAA)に違反していると主張している。
Romero氏によると、被告に停止通告書を送付して被告のFacebookアカウントを無効にした後も、Massroot8のウェブサイトは運営を続けていたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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