Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は米国時間6月11日、同社が「Racial Equity and Justice Initiative」(人種的公平と正義のイニシアチブ)を立ち上げ、1億ドル(約107億円)の予算を充てると発表した。このイニシアチブは、「有色人種コミュニティー、特に黒人コミュニティーに対して存在する、機会と尊厳の体系的障壁に立ち向かう」ために、教育、経済的平等、刑事司法改革などの問題に焦点を絞るものになるという。
「人種的正義と平等のための未完の取り組みは、私たち全員の責任だ」とCook氏はツイートした。
The unfinished work of racial justice and equality call us all to account. Things must change, and Apple's committed to being a force for that change. Today, I'm proud to announce Apple’s Racial Equity and Justice Initiative, with a 0 million commitment. pic.twitter.com/AoYafq2xlp
— Tim Cook (@tim_cook) June 11, 2020
Cook氏は、Appleがこのイニシアチブに「包括的に力を入れて企業規模で」取り組むと述べ、教育関連の既存の取り組みを基盤に、Equal Justice Initiativeなどの団体と新たに提携するとした。
この取り組みを米国から始め、徐々に世界に広げていくという。元米環境保護庁(EPA)長官で、Appleの環境、ポリシー、社会イニシアチブ担当バイスプレジデントを務めるLisa Jackson氏が、この取り組みを統括する。Cook氏は、「Apple社内のダイバーシティとインクルージョンについても重大な新しい措置」をとり、過小評価されているグループの人々の雇用、育成、支援に努めるとともに、社外の取り組みにも参加すると述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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