Appleの年次開発者会議「Worldwide Developers Conference(WWDC)」が目前に迫っている。ということは、おそらく、「iPhone」に搭載される次期「iOS 14」の新機能もいよいよ明らかになるということだ。だが、それまでは、何が期待できるのか、出回っているたくさんのうわさを詳しくみていこう。
過去数カ月、Appleのうわさを扱ういくつものサイトが、iOS 14の初期テストバージョンを実際に試したとして、インターフェースの変更から新しいアプリまで、あらゆることについて詳細を報じてきた。そうしたリーク情報が本当かどうか定かではないし、うわさにのぼっている変更点が最終バージョンまで残るとも限らないが、楽しみな点は山のようにある。
すべてが計画どおりに進めば、といっても、既に計画どおりに進んでいない部分はあるのだが、AppleはiOS 14を、米国時間6月22日に始まるWWDC 2020で発表する見込みだ。今回のWWDCはオンライン開催となるが、iOS 14は例年どおり、このイベントの幕開けとなる基調講演で、主なソフトウェアのアップデートとともに発表されるものとみられている。
これまでは、iOSが発表されると、まず開発者向けベータ版がリリースされ、その数カ月後にパブリックベータが公開されて、9月上旬のiPhone発表イベントで正式にリリースされるというのがお決まりだった。
だが、2020年のスケジュールは変わる可能性がある。新型コロナウイルスの世界的な大流行が原因で、次期iPhoneの生産に遅れが生じているともうわさされており、iPhoneの発表イベント、それに伴ってiOS 14のリリースも、10月に後ろ倒しせざるを得なくなるかもしれない。この件に関して、Appleからコメントはまだ得られていない。
ホーム画面が、がらっと変わる可能性がある。9to5Macによると、iOS 14ではリスト表示のオプションが追加され、現在のアイコン表示だけでなく、アプリをリストのように並べられるようになるという。「Apple Watch」では既に、アプリをアルファベット順に並べられるが、iPhoneでは最もよく使う順、あるいは未読通知数の順などでも並べ替えられるようになる可能性がある。
初代iPhoneから一貫して、Appleは「マップ」や「ミュージック」など自社のプレインストールアプリをデフォルトに設定してきた。この長年の伝統が、iOS 14で変わるかもしれない。うわさでは、Appleがサードパーティー製アプリもデフォルトとして選べるようにする可能性があるとされているからだ。「Apple Music」ではなく「Spotify」、マップの代わりに「Googleマップ」や「Waze」、「Safari」ではなく「Chrome」といったアプリを選べるようになるかもしれない。
Appleの「メッセージ」アプリは、「Slack」や「WhatsApp」といったほかのアプリを真似るのではないかと言われている。相手の名前の前にアットマーク(@)記号を付けて、グループチャットで特定のユーザーを強調してメッセージを送る機能だ。MacRumorsによると、いったん送信したメッセージを削除する機能や、メールと同じようにメッセージを未読としてマークする機能も追加されるという。そのほか、新しい絵文字が増え、「アニ文字」と「ミー文字」に新機能が追加されることも予想される。
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