ビジネスコラボレーションプラットフォームのSlack Technologiesが、2021会計年度第1四半期決算(4月30日締め)を発表した。在宅勤務の増加を追い風に堅調な結果となり、市場の予想を大幅に上回った。通期ガイダンスの内容などがアナリストらの期待に届かず、株価は時間外取引で10%以上下落した。
第1四半期の純損失は7400万ドル(1株あたり13セント)だった。売上高は前年同期比50%増の2億170万ドル、非GAAPベースの純損失は1株あたり2セントだった。
アナリストらは、売上高を1億8812万ドル、非GAAPベースの純損失を1株あたり6セントと予想していた。
Slackは10月にデイリーアクティブユーザー数(DAU)が1200万人に達したとしていたが、その後最新のユーザー数を明らかにしていない。第1四半期決算報告では有料顧客数にフォーカスしている。同社は、第1四半期末時点で有料顧客が前年同期比で28%増加し、12万2000件を超えたとしている。有料顧客のうち963件は、Slackにもたらす年間経常収益が10万ドルを上回った。第1四半期に新規有料顧客は過去最多の1万2000件増となった。
約75万件を超える組織がSlackの無料または有料のサブスクリプションプランを利用しており、前四半期末時点の66万件余りから増加した。
最高経営責任者(CEO)のStewart Butterfield氏は3月、一連のツイートで、同時接続ユーザー数が過去最高を記録したとし、3月16日には1050万人だったが、25日には1250万人となったとしていた。
Slackは世界的なパンデミックの危機で、リモートワークに移行する動きが進む中、未来の働き方を促す流れの追い風を受けるとみられている。最大の競合である「Microsoft Teams」は4月、DAUが7500万人に達したとしていた。
Slackは2019年、米国証券取引委員会(SEC)に提出する四半期報告書(Form 10-Q)の中で、主な競合としてMicrosoftを挙げていた。
Slackは、第2四半期の見通しについて、売上高を2億600万~2億900万ドル、純損失を1株当たり3~4セントとしている。アナリストは、売上高を1億8890万ドル、非GAAPベースの1株当たり損失を6セントと予想している。
通期では、Slackは売上高を8億5500万~8億7000万ドル、純損失を1株当たり17~19セントとしている。アナリストは、売上高が8億6020万ドル、1株当たり損失が20セントになると予想している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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