セーファーインターネット協会(SIA)は6月4日、インターネットをより安心して使えるように、誹謗中傷情報についての相談を受けるタスクフォース「誹謗中傷ホットライン」を6月末までに立ち上げると発表した。
現在、SNSなどに書き込まれる誹謗中傷が大きな社会問題となり、国や企業、支援団体などが再発防止に向けさまざまな取り組みを強化している。
SIAではこれまでも、警察庁からの受託事業である「ホットラインセンター」を運営。関係省庁などと連携しつつ「児童ポルノ」「リベンジポルノ」「いじめ行為」など、立場の弱い個人に対する権利侵害情報などへの対応を進めていたと説明する。
そして今回、「誹謗中傷情報」についてもタスクフォースを立ち上げ、準備ができ次第、相談の受付を開始する。今後、実際の相談対応を通して状況を把握・分析し、外部有識者も交えた継続的な活動につなげていく予定としている。
なお、投稿の削除や発信者情報の開示に関しては、被害者の救済と表現の自由・通信の秘密のバランスといった判断が必要となる。SIAでは第三者機関として、この問題への対応に苦慮しているプロバイダからの相談に応じ、両者のバランスの取れた削除や任意開示の促進に寄与していくという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス