Googleが、中国製のアプリを検知してスマートフォンから削除するためのアプリを「Google Play」ストアから削除したと報じられている。インドで開発された「Remove China Apps」(「中国製アプリを削除」の意)は「虚偽の振る舞い」に関するGoogleのポリシーに反するとして停止処分を受けた。この規定の中でGoogleは「ユーザーを欺いて、サードパーティアプリの削除や無効化(中略)を誘導するアプリ」を禁止している。この件はインドの情報サイトGadgets 360が先に報じていた。
Remove China Appsを開発したOneTouch AppLabsはGoogle Playで停止処分を受けたことを米国時間6月2日にツイートした。Googleの担当者は、ユーザーのデバイス設定やアプリ外の機能をユーザーの認識と同意なしに変更できるアプリを認めない、「虚偽の振る舞い」に関する同社のポリシーを指し示した。
TechCrunchによると、このアプリはヒマラヤ山脈一帯の国境をめぐって中印の緊張が高まり、インド国内における中国への反感が増大していることを一因に、インドで人気を博している。最近、インドでは複数の著名人が、TikTokなど中国製アプリの削除について支持を表明したという。
Remove China Appsは5月後半のリリース以降、停止処分を受けるまでに500万回以上ダウンロードされたと報じられている。このアプリはスマートフォンの中国製アプリを検知し、ユーザーが削除を選択できるようにするもの。Reutersによると、全ての中国製アプリが削除されると「素晴らしい、中国製アプリは検知されませんでした」というメッセージが表示されるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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