Snapは米国時間6月3日、同社がさまざまなコンテンツを編集して公開する「ディスカバー」と呼ばれるSnapchatのページで、今後はDonald Trump米大統領のSnapchatアカウントのコンテンツを宣伝しない意向を明らかにした。その理由は、「人種間の暴力や不公正を助長するような意見を増幅」したくないからだという。
「現在、Snapchatのディスカバープラットフォームでは大統領のコンテンツを宣伝していない」と、Snapの広報担当者は声明で述べた。「今後、人種間の暴力や不公正を助長するような意見にディスカバーで自由に宣伝する機会を与えることで、こうした声を増幅することはしない。われわれの社会に人種間の暴力や不公正が存在する余地はなく、当社は米国で平和、愛、平等、公正を求めるすべての人と団結する」
Snapがこうした表明を出すのは異例のことで、米大統領選挙を控えて、ソーシャルメディア企業が自社のプラットフォームで宣伝する政治コンテンツの種類に神経を尖らせていることを示す事例と言える。保守派の人々は、自分たちの言論を抑圧しているとしてソーシャルメディアプラットフォームを非難してきたが、ソーシャルメディアを運営する各社は、そうした主張を否定している。
SnapはThe New York Timesの取材に対し、Trump大統領のアカウントを宣伝しないという今回の決定は、大統領が5月30日に投稿したツイートを受けて、週末にかけて下されたものだと説明した。そのツイートで大統領は、もしホワイトハウスの外でデモに参加する人たちが敷地を囲むフェンスを破れば、「非常に凶暴な犬やとてつもなく恐ろしい武器に迎えられることになるだろう」としていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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