大和ハウス工業は6月3日、戸建住宅のIoT化に向け、コンセプトモデルの展示と実証実験を目的とした「コンセプトハウス」を、神奈川県藤沢市にある戸建分譲住宅地「セキュレアシティ藤沢 翼の丘」内にオープンする。開始は6月6日。複数の先進的なIoT機器の体験が可能だ。
コンセプトハウスでは、壁面の一部にプロジェクター2台を使用した大画面とインターネットを通じて、人とのつながりをつくるIoT空間「(仮称)α-rium(アルファリウム)」と、住まいの状態や家族間の情報を共有するコミュニケーションIoTディスプレイ「(仮称)α-board(アルファボード)」の試作を展示するほか、モーションセンサーで健康状態を把握し情報を表示する「IoTミラー」や自律走行するパーソナルロボット「temi」、ドアフォン、電気錠などを展示。最新デバイスを複数設置し、ユーザーの趣向を調査した上で商用化を目指す。
また、家族のヘルスケアデータ(体温、体重、血圧、睡眠状態)を日々蓄積し、そのデータに変化があった際に通知したり、災害時に家庭用リチウムイオン蓄電池やエネファームが自動的に蓄電・貯湯などを建物自らが行う入居者を守る機能の搭載、テレビ電話や大型プロジェクターなどを使った家族や友人とのコミュニケーションなど、3つのコンセプトを掲げる。
サービスプラットフォームの基幹システムには、さまざまな機器を一括制御できるホームゲートウェイを採用。IoT機器を、ホームゲートウェイが制御することで、安定的な動作と機器管理を行えるかどうかも検証する。
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