Qualcomm Technologiesは米国時間4月29日、他の企業に続き、誰もが予期していたことを改めて裏付ける情報を発表した。それは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が、携帯端末の売れ行きに大きく影響するということだ。ただし5G端末については、同社が以前に示していた見通しを変えていない。
Qualcommは第3四半期(4〜6月期)について、携帯端末の出荷台数が以前の予想より30%ほど少なくなる可能性が高いとの見方を示した。また、第2四半期(1〜3月期)には、携帯端末の需要が前年同期比で21%落ち込んだとした。
第2四半期のモデム出荷台数は1億2900万台で、第3四半期には1億2500万〜1億4500万台になると予想している。
Qualcommは、Appleやサムスンといった企業の主要なパートナーであり、世界の携帯端末の多くが同社のモデムを使って無線ネットワークに接続している。さらに、2020年については、5Gネットワークへの移行によって大幅な売上増を予想していた。主要なサプライヤーとしての地位を築いている同社は、モバイル業界の状況にも詳しく、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がIT業界に及ぼしている影響についても情報を提供できる立場にある。
同社はこれまで、(3G、4G、5Gを含む)すべての携帯端末の出荷台数について、年間の予想を発表しており、2020年に関しては当初、17億5000万〜18億5000万台との予想を示していた。今回はすべての携帯端末を対象とした市場予測を発表しなかったものの、5G端末については、1億7500万〜2億2500万台が2020年に出荷されるとの見通しを示している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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