ゲーマーや動画編集者でもない限り、さすがに1TB以上のドライブは必要ないが、ストレージ残量を常に気にして細かく管理したくなければ、今や256GBは一般的だ。999ドルのベースモデルのMacBook Airで、デフォルトのストレージが128GBから256GBに増えたのは、遅かったとはいえ、歓迎だ。1299ドル(13万4800円)の上位モデルになると、デフォルトが512GBになる。どちらも、RAMは標準が8GBで、これはひとえに「macOS」のメモリー管理が効率的だからだが、メモリーも最近の水準を考えれば、200ドル(2万円)かかるアップグレードではなく、標準で16GBにすべきだろう。
ドライブとメモリーは少なくともアップグレードが可能だが、720pのウェブカメラはそうではない。時代遅れに感じるし、真にプロレベルの仕事用ノートブックにはふさわしくない。もっとも、これはMacBook全製品ラインに共通の問題である。下の2枚の写真は、MacBook Airの2019年モデルと2020年モデルで撮影したもの。今や「Zoom」で延々と会議する時代であり、これではもの足りない。
ストレージが増えて、キーボードが良くなり、CPUも新しくなってグラフィックスも向上した。すべて歓迎すべきアップグレードだ。MacBook Airが第10世代のIntelクアッドコアプロセッサーも選べるようになったという、うたい文句は歓迎だが、仕様をよく読んだ方がいい。999ドルモデルが搭載するのはデュアルコアのIntel Core i3で、少なくともカタログ上では、最上級の性能とは感じられない。やはり、Core i3というのはホリデーシーズンのセール向けの目玉商品的なノートPCのレベルだろう。
筆者が使っているレビュー用実機はCore i5にアップグレードしたモデルあり、在宅勤務で最初に試したところ、Core i5を搭載した現行のWindowsノートPCとほぼ同等に感じられたが、先日テストしたDellの新しい「XPS 13」など、最新の「Core i7」モデルからはだいぶ見劣りがする。バッテリー持続時間は、米CNETによる動画ストリーミングテストで9時間40分と、Appleの仕様をやや下回ったが、毎日の使用には十分だ。
最も安価なCore i3のベースモデルはテストしていないが、オフィスや学生の日々の作業であれば、そこそこのグラフィックデザインや写真編集まで含めて事足りるだろう。しかし、CPUがCore i3でほぼ1000ドルを払うというのは、やはり少しためらってしまう。
クアッドコアのCore i5へのアップグレードは100ドル(1万円)で、これは賢明な投資と言えそうだ。だが、RAMも16GBに増やそうとすると、さらに200ドル(2万円)かかってしまう。この時点で、ハイエンドのベースモデルも選択肢に入れた方がいいことになる。1299ドル(13万4800円)でクアッドコアのCore i5となり、ストレージも2倍の512GBになるからだ。ただし、標準のRAMは依然として8GBなので、これを16GBにすると上述のように200ドル(2万円)が加算されて最終的には1499ドル(15万4800円)となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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