新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が続くなか、Lyftはライドシェアリング以外のサービスにも手を広げている。同社は米国時間3月20日、サンフランシスコのベイエリアで、子どもや高齢者に食事を届けるサービスを試験的に開始しているほか、ドライバーが医薬品や食事を配達できるようにすると発表した。また3月27日には、Amazonと協力し、荷物や食料品を配達するドライバーを募っていることを認めた。
Lyftは先週、Amazonとの連携についてドライバーに電子メールで通知するとともに、「配車について、また収入を得る機会やコミュニティへの支援について、新たな情報」を伝える通知を毎週送るとしている。Bloombergが報じた。
新型コロナウイルスの感染が拡大し、米政府が外出禁止令を発令しているなか、UberやLyftなどの配車サービスの利用は急減している。Uberは「Uber Eats」のフードデリバリーといったサービスを展開しているが、Lyftは事業を維持するために新しい施策を検討せざるを得なくなっていた。
乗客の減少はLyftのドライバーにも大きく影響している。多くのドライバーは所得が減少した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にかかりやすい環境にあった、あるいは症状が現れたことなどから、無給休暇を取らざるを得ないドライバーもいる。Lyftは、新型コロナウイルス感染症と診断されたドライバーや隔離されたドライバーに2週間の有給休暇を与える方針だとされているが、一部のドライバーによると、そうした資金援助を受けるのは容易ではなかったとの声もあるという。
Lyftは先週、ドライバーに送信したメールで、「今すぐ臨時の収入を得る手段として、Lyftのドライバーは、Amazonが募集を開始した仕事に応募できる」としている。Lyftは、米連邦政府の景気対策法案や、米政府から失業給付を受けられる方法に関する情報も提供したという。
Lyftはドライバーに対し、新型コロナウイルスの感染予防策として、車両の前部座席と後部座席の間にプラスチック製の仕切りを設置するなどの対策を提示している。また、そのようなものをAmazonで購入できるようページへのリンクも示した。
米CNETはAmazonにコメントを求めたが、回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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