KDDIは3月23日、3月26日にいよいよスタートする次世代通信サービス「5G」を活用した新たな動画サービス・エンタメ体験を提供するため、各社と業務提携したと発表した。
渋谷未来デザイン・渋谷区観光協会とは、渋谷区が推進する創造文化都市事業への貢献を目的とした「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」を通じて、2020年4月以降に、5GやXR技術を取り入れたさまざまな領域における拡張体験(AUGMENT)を提供する。
渋谷5Gエンターテイメントプロジェクトは、Netflixとともにオリジナルアニメシリーズ「攻殻機動隊SAC_2045」の独占配信に先駆け、渋谷の街と同作の世界が合成される拡張体験「UNLIMITED REALITY」を4月16日以降、さまざまな形で展開するという。
たとえば、au SHIBUYA MODIや渋谷PARCO10階「コミューン」では、スマートグラス「NrealLight」を活用し、AR空間上で同作キャラクターとのコミュニケーションが楽しめる。また、渋谷フクラス17階オープンテラスでは、VR/ARヘッドセット「XR-1」を用いて物語に飛び込み、キャラクターとともに渋谷の街を舞台とするミッションが体験できるという。
さらに、渋谷5Gエンターテイメントプロジェクトでは、au 5GやIoTなど最先端テクノロジーを活用し、世界中のアーティストが遠隔で参加可能かつ、スタジオの雰囲気をあらゆる場所から体験可能とする配信型スタジオ「SUPER DOMMUNE tuned by au 5G」(仮)を渋谷パルコ内にオープン予定。
日本のVJ(ビジュアルジョッキー)の先駆者である宇川直宏氏が運営するライブスタジオ「SUPER DOMMUNE」(渋谷パルコ内)とau 5Gがコラボレーションし、テクノロジーを駆使した音楽に限らないライブエンターテイメントを渋谷から随時発信するという。
このほか吉本興業とは、au 5Gや先端テクノロジーを活用した「新たなエンタメ体験」創出に向けた取り組みを共同推進することに合意。渋谷にある「ヨシモト∞ホール」「Laugh Out」を、au 5Gの“お笑い研究所”としてテクノロジー×お笑いの発信拠点にするとしており、お笑いをはじめとした新たなエンタメ体験の創出に向け、キングコングの西野亮廣氏がアンバサダーに就任するという。
ライブ配信プラットフォーム「SHOWROOM」を運営するSHOWROOMとは、5G時代の新しい動画視聴体験の提供を目的とした業務提携契約を締結。また、KDDI Open Innovation Fund 3号を通じて、SHOWROOMへと出資する。
SHOWROOMは、スマートフォンでの視聴に特化し、プロのクリエイターによって製作された縦型動画コンテンツを提供する動画サービス「smash.」を2020年春以降に開始予定で、連携の第1弾サービスとして、auスマートパスプレミアム会員限定で、smash.の有料会員価格を一定期間無料で提供する。
KDDIとテレビ朝日が共同出資するTELASA(持株比率は、KDDI:50%、テレビ朝日:50%)では、動画配信プラットフォームの名称を「TELASA」(テラサ)として、4月7日からサービスを開始する。auの動画配信サービス「ビデオパス」についても、4月7日よりTELASAへとリニューアルするという(4月7日以前にビデオパス見放題会員に加入している場合、自動でTELASA見放題会員へ移行)。
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