Googleの元エンジニアで自動運転車技術の先駆者でもあったAnthony Levandowski被告は米国時間3月19日、Googleから企業秘密を盗んだとして有罪を認めた。
Levandowski被告は2016年にGoogleを退職し、自動運転トラックの企業を自ら起業した。その企業はその後Uberに6億8000万ドルで買収された。これらの動きは、Googleの自動車部門Waymoが、自動運転技術に関する企業秘密を盗んだとしてUberを訴える一連の事件の発端となった。この訴訟は2018年2月にUberがWaymoに2億4500万ドル支払うことで決着した。
検察当局は2019年8月、Googleの企業秘密の窃盗または窃盗未遂による33件の罪でLevandowski被告を起訴した。同被告はGoogleを退職して自動運転車事業を立ち上げる前に、その準備として窃盗を働いたとされている。
カリフォルニア州北部地区米連邦地方裁判所の記録によると、Levandowski被告が企業秘密の窃盗1件を認める代わりに、連邦検察側は残りの起訴を取り下げたという。この司法取引の結果、Levandowski被告には最大10年の禁固刑および最高25万ドル(約2760万円)の罰金が科せられる可能性がある。
「個人的利益のために利用する目的でこれらのファイルをダウンロードしたが、そのような目的にファイルを利用することは認められていなかったことを理解している」と同被告は裁判文書の中で述べた。
3月初め、Levandowski被告はGoogleを退職し同社との契約に違反したとして1億7900万ドル(約198億円)をGoogleに支払うよう命じられた。15日に1億7900万ドルという裁定額が確定した数時間後、同被告は連邦倒産法11条に基づく救済を申し立てた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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