Googleは米国時間3月20日、2020年の年次開発者会議「Google I/O」をどのような形式でも開催しないと発表した。Google I/Oは、同社にとって1年で最大のイベントだ。3月に入り、現地開催を中止すると発表していた。政府や企業、コミュニティーの指導者らは、新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるための対策を一層強化している。
Google I/Oは、カリフォルニア州マウンテンビューにあるGoogleのグローバル本社から徒歩圏のショアライン・アンフィシアターで5月12~14日に開催予定だった。Googleは現地開催の中止を発表した際、カンファレンスを「進化させる他の方法を模索する」としていた。ライブ配信や衛星中継を検討しているとみられていた。
Googleは20日、Google I/Oを完全に中止すると発表した。中止の判断は、サンフランシスコベイエリアで発令されている屋内退避指令に従ったものだとしている。住民は、必要不可欠な場合を除いて外出を控えるよう求められている。カリフォルニア州のGavin Newsom知事は19日、全州民に対し、追って通知があるまで自宅待機を義務付けた。
A #GoogleIO update: Out of concern for the health and safety of our developers, employees, and local communities — and in line with “shelter in place” requirements by the local Bay Area government — we sadly will not be holding an I/O event in any capacity this year. (1/3)
— Google Developers (@googledevs) March 20, 2020
Googleは、「現時点でわれわれすべてにできる最も重要なことは、われわれ皆が直面する新たな課題を乗り越えられるよう人々を支援することに全力を注ぐことだ」とし、「コミュニティーの安全、情報、つながりを維持するために、今後もできる限りのことをしていく」と述べている。
先週には、年次カンファレンス「Google Cloud Next '20:Digital Connect」の延期も発表された。Googleは3月初旬、このカンファレンスをデジタルのみのイベントとして開催するとしていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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