イスラエル政府が、新型コロナウイルスの感染者および感染者に接触した可能性がある人の位置を、携帯電話のデータを使って追跡する計画を承認したと、現地時間3月17日に複数の報道機関が伝えた。
イスラエルの報道機関Haaretzによると、この追跡は裁判所命令を必要とせず、追跡記録は規則が期限を迎えるまで保存されるという。規則は期限延長の可能性があり、イスラエルの保健省は期限後も60日間記録を保持できるとされている。
The New York Timesの記事よると、イスラエルのBenjamin Netanyahu首相は、同国政府が16日夜に計画を承認する予定だとして、「われわれは個人の権利と社会全体のニーズのバランスを維持する必要があり、それを実行することになる」と述べたという。
この計画は、イスラエル議会の承認なしに、内閣の閣僚によって承認されたと報じられている。同議会では開催宣誓が行われたばかりで、議員はまだ召集されていない。Netanyahu首相官邸と、携帯電話位置データへのアクセスを担当すると報じられているイスラエル公安庁にコメントを求めたが、すぐに回答はなかった。
イスラエル公安庁はこのデータを使い、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の疑いがある人との接触があった人に連絡するという。公安庁はまた、感染の診断から最大2週間さかのぼり、感染者の位置データにアクセスできると報じられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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