JR東日本は、3月14日に開業する「高輪ゲートウェイ駅」の内覧会を、3月9日に開催した。
高輪ゲートウェイ駅は、山手線・京浜東北線の田町~品川間に開業する新駅。山手線では30番目、京浜東北線(根岸線を含む)では47番目に開業する駅となる。
JR東日本は、同駅を「グローバルゲートウェイ品川」をコンセプトとした周辺再開発地域の核として、JR東日本グループのさまざまな「やってみよう」を盛り込み、最新の駅サービス設備の導入や実証実験を進める場と位置付けている。
改札口では、「タッチしやすい改札機」のプロトタイプを実証実験として設置。ICカードのタッチ部分を斜めに配置し、車いす利用者や子どもなど、さまざまな人が利用しやすい改札機を目指した検証を実施する。また、この改札機では、将来のQRコード乗車券導入に向けた検証として、QRコードの読み取り部を設置。5月以降にQRコード乗車券の実証実験を実施する予定となっている。
改札内には、無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」を開設。商品を手に取るだけで、ウォークスルーの買い物ができる。
TOUCH TO GOでは、JR東日本とJR東日本スタートアップが実施する「JR東日本スタートアッププログラム」のアクセラレーションコースにおいて、2017年度の最優秀賞を受賞した、サインポストのシステムを活用。同社が開発したAI無人決済システム「スーパーワンダーレジ」を使用し、Suicaなどの交通系電子マネーでレジ待ちの必要なく買い物ができる。2017年に大宮駅で、2018年に赤羽駅で実証実験を実施しており、今回が初の常設店となる。
このほか、駅構内で営業するスターバックスでは、事前注文サービス「Mobile Order & Pay」を導入。店内にはブース型シェアオフィス「STATION BOOTH」を設置する。なお、TOUCH TO GO、スターバックス、STATION BOOTHとも、営業開始は3月23日の予定となっている。
このほか、コンコースでは自律移動型のロボットを試行導入。3月中旬以降、警備ロボットや清掃ロボットを稼働させるほか、案内ロボットなどのさまざまな機種の実証実験を実施する。
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