iYellは3月5日、子会社である住宅ローンの窓口(以下、JLM)が岩手銀行と提携し、住宅ローンの件数増加および業務を効率化する「iYell住宅ローンプラットフォーム」の提供を開始したと発表した。
JLMが提供するiYell住宅ローンプラットフォームは、金融機関に住宅ローン案件を紹介するサービス。これまで金融機関は、住宅事業者やエンドユーザー顧客からの直接相談が主な営業手法であったが、iYell住宅ローンプラットフォームの利用により、住宅購入や住宅ローン借り換えの見込み客データベースが、iYellのサービスである「いえーる ダンドリ」や「住宅ローンの窓口online」より自動的に流入。さらに、外部の提携メディアからも自動的に流入することで、金融機関にとって新たな営業機会が得られるとしている。
いえーる ダンドリは、全国2000社の住宅事業者の案件を紹介するスマートフォンアプリで、新たな案件の獲得が可能。また、これまで住宅ローンに不慣れな住宅事業者が行っていた書類の取得や補完を、住宅ローンのプロが行うことで、案件の処理時間が短縮されるとしている。
さらに、従前の金融機関では、ローンセンターの設置や営業人員の雇用等、案件の獲得件数にかかわらず、一定の固定費が発生していたところ、プラットフォーム上のトランザクションに連動したシステム利用料の仕組みで、固定費用の削減が可能だ。住宅事業者が行っていた住宅ローンの手続きを、中立的な立場のiYellが行うことで、不正リスクの軽減も期待できる。
iYellは、今後も地方銀行を中心に提携を行い、より多くの金融機関の住宅ローンに関する件数増加と、業務効率化をサポートしていく考えだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」