こだわり生産者から直接食材を買えるオンラインマルシェ「食べチョク」を運営するビビッドガーデンは2月20日、センサリングサービスとの連携第一弾として、一気通貫型のIoTサービスを提供するMomoの農業向けIoTキット「Agri Palette(アグリパレット)」と連携を開始したと発表した。
農作物ごとの顧客からの評価と栽培データの統合を通して予め収入を予測できるデータドリブン農業の構築を目指す。
今回連携するAgri Paletteは、農作物に必須の土壌(土壌水分量・土壌温度・土壌EC・土壌Ph)と空気(気温・湿度・二酸化炭素濃度)と日照量のデータを畑から取得。受信機を通じて、ウェブ(データベース)に記録し、アプリによって可視化できるセンサーシステム。
食べチョクで高評価を得ている農家にAgri Paletteを導入することで、顧客からの評価と栽培データ(土壌EC・温度・水分・土壌Ph・CO2・日照量・温湿度・位置情報)を統合。あらかじめ評価を想定できるシステムの構築を目指す。
なお、今回の取り組みを先駆けとして、今後は他センサリングサービスをはじめ、さまざまな企業とのデータ連携を進めていく予定だという。
農業IoTは、圃場(ほじょう:畑や菜園、田畑)の見える化によって、農法や作業における効率化と改善をもたらす技術として注目を集めているが、まだ一般農家に普及しておらず、農作物の栽培は勘と経験に依存しているのが現状だ。結果として作物は、収穫より早い段階で品質を見極めることが難しく、収穫の最終段階まで収入が不確定となっている。
今回の試みにより、数年後には農業事業者は栽培しながらデータを参照することによって、収穫前に収入の予測がつく農業を実現したい考えだ。
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