TCLがフレキシブルディスプレイを使って、スライド式ディスプレイを搭載したスマートフォンに取り組んでいることを米CNETが突き止めた。「Galaxy Z Flip」や「Motorola Razr」のような半分に折りたためるディスプレイとは一味違う。ポイントは、タブレットを持ち運ばなくとも、タブレットと同じだけの画面スペースを利用できる点だ。米CNETが入手した画像を見る限り、このコンセプト端末は普通のスマートフォンのような外観だが、ディスプレイを引き出すとタブレットになる。
筆者がこれまでに見たことがない、刺激的なデザインだ。信頼できる筋からの情報によると、拡張可能なこのスマートフォンは、2月に世界最大のモバイル見本市「Mobile World Congress(MWC)」でメディアに披露される予定だったという。MWCは、コロナウイルスの世界的な感染拡大に関する健康面への懸念を考慮して中止となった。
TCLはコメントの依頼に応じなかった。
このTCLによるコンセプト端末のデザインは、引き出すと連続した1つのディスプレイとなり、画面の左右両端が曲面になっているように見える。本体の中央部分と右側にあるデュアルフロントカメラとの間に筐体の切れ目があり、そこから左右に引くと追加の画面が出てくるようだ。ダイニングテーブルの端を手前に引き出すと、より多くの客が座れるようにテーブルトップが拡張されるのとよく似ている。
内部がどのような仕組みになっているのか不明だが、筆者の予想では、ディスプレイの半分が折れ曲がるか巻かれる形で、もう半分の背後に収まるのではないだろうか。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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