[ブックレビュー]文房具愛あふれる人たちが「欲する」1冊--「文房具語辞典」

誠文堂新光社
詳細:単行本 / 191ページ / 誠文堂新光社 / 価格:¥ 1760 / 著者:高畑 正幸 / 発売日:2020/01/14 / 外形寸法 (H×W×D):21.0cm×15.0cm×1.6cm / 重量:0.3kg
内容:文房具好きにはたまらない辞典だ。これを「必要とする」人は多くないかもしれないが、これを「欲する」人は多いだろう。文房具そのものの名称に始まり、製品名、部品、規格、社名、人名など、「こんなものまで⁈」という語句が、イラストと共に細かく解説されている。
「文房具語辞典:文房具にまつわる言葉をイラストと豆知識でカリカリと読み解く」
「文房具語辞典:文房具にまつわる言葉をイラストと豆知識でカリカリと読み解く」

 文房具好きにはたまらない辞典だ。これを「必要とする」人は多くないかもしれないが、これを「欲する」人は多いだろう。文房具そのものの名称に始まり、製品名、部品、規格、社名、人名など、「こんなものまで?!」という語句が、イラストと共に細かく解説されている。

 「この本の使い方」ではなく「この本の楽しみ方」とあるように、気になる語句の意味を確認するだけでなく、イラストを眺めながら理解を深めたり、周辺知識を得たりと、あちらこちらに楽しみがちりばめられている。例えば、なんとなく使っていた「グラシン紙」がどのようにできているのかを知ったついでに、「パラフィン紙」との違いを知ったり、「鉛筆」と「ペンシル」と「ロケット鉛筆」について比較してみたり、「普段、そこまで深く考えたこともなかった」ようなことを考えるきっかけになる。

 随所に挟まれたコラムも必読だ。「定規とものさしは違うものなのか?」といった、これまた「ちょっと疑問に思ったことはあるが、調べたことはなかった」ような素朴な疑問が解決するかもしれない。困った時に調べるための辞典としても、もちろん活用できるが、ありそうでなかった、楽しむための辞典だ。

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