Facebookの最高経営責任者(CEO)Mark Zuckerberg氏は、Facebookにおける自身の統率力について多くの批判を受けている。しかし同氏は、金もうけのためにFacebookを立ち上げたわけではないことを世間に知ってもらいたいと考えているようだ。
Zuckerberg氏は米国時間1月31日、ユタ州ソルトレークシティで開かれたSilicon Slopes Tech Summitで、「事業を築いたり、多くの広告を販売したり、お金をもうけたりすることを目的に始めたわけではなかった」と述べた。「ただ、広告販売はすべての人にサービスを無料で提供できる素晴らしいモデルだと考えるようになった」(同氏)
Zuckerberg氏は、自身についてどのようなことを人々に知ってもらいたいかとの質問を受けていた。同氏は29日、今後10年間の目標は、好かれるよりも理解されることだと述べていた。
同氏の講演と同じ31日に、大富豪であり慈善活動家でもあるGeorge Soros氏はFacebookの動機に疑問を呈した。Soros氏はThe New York Timesの論説で、FacebookとDonald Trump大統領が協力していると主張。「Trump氏とFacebookのCEOであるMark Zuckerberg氏は、利害が一致していることを認識しているはずだ。大統領は選挙での勝利、Zuckerberg氏は金儲けだ」と述べた。Facebookはこの主張に異を唱えた。
Zuckerberg氏は、具体的にSoros氏の名を挙げたわけではないが、すべての企業は利益を上げることにのみ関心があると思い込んでいる人もいると述べた。
Facebookは政治的な広告のファクトチェックをしないという判断を固持し、人々が自ら政治家の発言を確認できるようにするべきだとしている。Twitterは政治広告を禁止している。
Zuckerberg氏は、すべての人が声を上げられるようにするとの考え方を支持するとともに、中小企業も大企業と同じツールを持てるようにすると語った。
「これは新しいアプローチであり、多くの人を怒らせることになると思う」「だが、率直に言って、古いアプローチも多くの人を怒らせていた。だから、何か違うことを試してみよう」(同氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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