無料のウイルス対策ソフトウェアを提供するチェコのAvast Softwareは、子会社のJumpshotを廃業させる。Jumpshotが「センシティブな」ウェブ閲覧データを販売していたとMotherboardとPCMagが報じていた。
Avastのソフトウェアは、全世界で膨大な数のコンピューターにインストールされているが、報道によると、ユーザーのオンライン活動に関するデータを収集してJumpshotに送っていたという。Jumpshotはこれらのデータを顧客に販売していたと報じられている。Avastは、ユーザーの氏名、電子メールアドレス、連絡先の詳細といった個人情報が共有または販売されたことはないと述べた。
Avastの最高経営責任者(CEO)を務めるOndrej Vlcek氏は、現地時間1月29日のブログ記事の中で、自身と取締役会は直ちに「Jumpshotのデータ収集を終了させ、Jumpshotの事業を徐々に縮小する」ことを決定したと述べた。Jumpshotの顧客には、Google、Unilever、Revlon、McKinsey & Companyなどが名を連ねているという。
なおVlcek氏は、AvastもJumpshotも「完全に法の範囲内で行動」し、欧州連合(EU)の一般データ保護規則(GDPR)を順守していたと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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