Appleは米国時間1月28日、2020会計年度第1四半期決算(12月28日締め)を発表した。売上高と利益が過去最高となった。最新の「AirPods」やサービス事業などが好調の要因となった。
Appleによると、最新の「iPhone」のほか、サービス事業とウェアラブル事業が寄与した。第1四半期は、売上高と利益がいずれもアナリストの予想を大きく上回った。Appleが示した現四半期(3月締め)の売り上げ予測も、アナリストの予想を上回っている。
純利益は222億ドル、1株あたり4.99ドルで、前年同期の199億7000万ドル、1株あたり4.18ドルから増加している。米Yahoo Financeによると、アナリストは1株あたり利益を4.55ドルと予想していた。
売上高は前年同期比8.9%増の918億2000万ドルだった。アナリストは885億ドルと予想していた。
Appleは現四半期の売上高について、630億~670億ドルになる見通しとしている。アナリストは624億5000万ドルと予想している。
Appleはデバイスの販売台数を公表しなくなったが、iPhone全体の売上高は7.6%増の559億6000万ドルだったことを明らかにした。第1四半期は、最新のiPhoneである「iPhone 11」「iPhone 11 Pro」「iPhone 11 Pro Max」が期首から期末まで販売されていた初の四半期だ。
サービスは売上高が17%増の127億ドル、ウェアラブル、ホーム、およびアクセサリー事業は37%と大きく伸びて100億ドルとなった。「Mac」と「iPad」はいずれも売上高が前年から減少した。
第1四半期、Appleの業績は大きく改善した。最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏1年前、2019会計年度第1四半期の売上高について、中国の需要低下などを懸念し、事前の予測より低調になると可能性があるとしていた。その後、Appleは株価が2倍超に値上がりし、勢いを取り戻している。
Cook氏は、新型コロナウイルスの影響にも触れた。Appleのサプライヤーはウイルスの発生源とみられる中国の武漢地域にも拠点がある。Cook氏は、代わりとなる部品の調達先があるとし、同社は「予想される生産の損失を埋め合わせる緩和計画に取り組んでいる」述べた。一方で、中国のほかの地域のサプライヤーへの影響については不透明だとした。また、状況を注視している段階で、従業員の渡航制限や一部の店舗を閉鎖するなどしていると説明した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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