NTTドコモは1月22日、英語音声を自動で文字起こしする音声認識AIサービス「Otter」を提供するAISenseと、日本での事業展開に向けて協業を開始したと発表した。同社の100%子会社であるNTTドコモ・ベンチャーズを通じて、2019年12月12日に出資したという。
Otterは、世界中で100万人以上に利用される、スマートフォンで録音した英語音声をリアルタイムにテキスト化するサービス。講演や会議など長時間にわたる英語音声や複数人の音声識別に対応しているほか、AIにより精度の高い文字起こしができるため、英語でのレポートや議事録の作成時間が大幅に削減できるとしている。
さらに、テキスト化された内容のキーワード検索や、テキストをタップするだけで聞き直しができるなど、録音した内容の振り返りがしやすいため、生産性向上にもつながるという。
今後両社は、日本国内でのOtterの普及に向け日本市場での需要や有用性などについて調査を開始し、ビジネスモデルの検討などに取り組む。また、TOEIC960点相当の機械翻訳サービスである「Mirai Translator」を提供するみらい翻訳を加え、3社で連携してセキュアな環境での高度な翻訳を行う新サービスの実現に向けて検討を開始するという。
ドコモではOtterの普及に向けて、1月8日からグローバル人材育成・語学教育のベルリッツ・ジャパンが全国に展開するベルリッツ・ランゲージセンターにおいて、受講生へのOtterの利用案内を開始した。レッスンをOtterで録音することにより、授業内での会話が文字として記録され、そのテキストから音声を確認したい部分をタップすると録音された音声も再生できることから、学習を振り返ることでの効果などを検証する。
今後、NTTドコモ、AISense、ベルリッツの3社は、語学教育における企画や検証をさらに進めていく予定としている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス